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アイソレーションタンクの故障等、いくつかの事情が重なり、
アイソレーションタンクを休止させていただくことになりました。
せっかく見つけていただいたのに申し訳ありません。

日本全国に素敵なアイソレーションタンクサロンがありますので、
ぜひ探してみてください。素晴らしい体験ができると思います。

* Due to mechanical trouble of the isolation tank,
we decided to stop accepting reservations.
We are sorry for the inconvenience.



アイソレーションタンクの専門書(2)

2011年07月11日/ 海外でのタンク情報

アイソレーションタンクの専門書(1)
アイソレーションタンクの専門書(2)
アイソレーションタンクの専門書(3)
アイソレーションタンクの専門書(4)



前回の続きです!

今回は、「The Book of Floating」の目次にしたがって、
要約の前半をご紹介しますねニコニコ

しっかり翻訳したわけではなく、要約をさらにまとめた
ものなので、読みにくいところや不正確な訳語も
あるかもしれませんが、なにが書かれているかは
お伝えできるのではと思っています。

「この部分をもう少し詳しく!」といったリクエストが
ありましたら、そこから優先的に翻訳させていただきます。
ぜひご要望をお聞かせくださいねニコニコ


≪訳注≫
 タンク=アイソレーションタンク
 フローテーション=アイソレーションタンクのセッション

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前書き Lee Perry

イントロダクション 自分だけの海へ

パート1 アイソレーションタンクの歴史
(1) 刺激が少ないほど効果が上がる―感覚遮断の遷移

何も刺激がないから、五感はがんばって刺激を探す。
その結果、刺激に敏感になる。「刺激を欲する状態」。


(2) フローテーションタンクの開発


パート2 フローテーションが働く仕組み
(3) 深いリラクゼーション

タンクの中では、体も脳も深くリラックスする。
瞑想や座禅などは、難しくて時間がかかるからあきらめる人が多い。
タンクは同じ結果が得られるが、簡単で早いから、誰もがいい影響を
受けることができる。


(4) 反重力について

脳も筋肉も、重力にずっと対抗している。
タンクの中では水が体を支えるので、脳も筋肉も働かなくていい。


(5) 脳波について

タンクに入ると脳波はシータ波になる。これは座禅と同じ。


(6) 左脳と右脳について

右脳は全体、左脳は細部と言葉を担当している。
いまは左脳を使いすぎて右脳が抑えられるのが問題になっている。
タンクの中では右脳と左脳が平等になり、両方合わせて使う
ことができる。
子どもはよく右脳を使う。でも社会では左脳を大事にしているから、
右脳を使わなくなる。
右脳を再度使えるようになるための方法は、ヨガや座禅など
いろいろあるが、タンクは一番効果的で、誰でも簡単にできる。
なぜこれほど効果があるか。昼と夜に例えると、昼は光(左脳の働き)
が強いから星(右脳)が見えないが、タンク内では刺激がないため
左脳が静かになり、右脳が見えてくる。
でも、右脳だけにするのがいいという意味ではない。右脳と左脳の
バランスが取れているのが理想的。右脳の方が世界をネガティブに
とらえる傾向がある。パターンを見すぎるからかもしれない。
タンクの中では右脳と左脳のバランスが取れる。


(7) 3つの脳について

右脳・左脳の区分とは別に、脳には進化の過程に合わせた3つの部分がある。
一番下(進化の初期)―爬虫類脳(脳幹)。生きるための基本機能。
闘う、逃げるといった大変なときの本能、興奮のレベルを管理する。
真ん中(進化の中期)―哺乳類脳。感情を担当する。
一番上(進化の後期)―新皮質。人間だけが持つ「意識して考える」
ことを可能にしている。言葉も担当している。
通常は、この3つのコミュニケーションが悪く、お互いに闘ったり
している。タンクに入るとそのコミュニケーションがよくなり、
合わせて行動できるようになる。この状態は、スポーツ選手のプレーが
うまくいっているときと同じ。100%集中していること――脳の
100%をひとつの目的に向けて使っていること。
タンクにこの効果があるのは、刺激がないから興奮のレベルを上げて
刺激を一生懸命探すため。タンクの中にあるのは自分の脳の働きだけ
だから、爬虫類脳まで含めてそれに集中する。


(8) 生化学物質について

タンクに入ると、脳の中の生化学物質の量が変わる。この生化学物質は、
脳の状態(思考、感情など)を直接作る。脳は生化学物質で動いている。
タンクに入ると、脳の生化学物質の調整ができる。
気持ちがよくなる生化学物質を作れば作るほど、気持ちがよくなる。
その練習はタンクでできる。


(9) バイオフィードバックについて

以前は、体の機能は「意識してコントロールできる部分」と
「意識ではコントロールできない部分」の2つに分かれていると
考えられていた。でも最近の研究によって、十分にリラックス、集中
する練習ができていれば、すべての機能を意識でコントロールできる
らしいとわかってきた。タンクでは、じゃまな他の刺激がない分、
集中・リラックスすることができるため、コントロールが可能になる。
バイオフィードバックの研究により、一度この深いリラックス状態を
体験したら、後でまた自由に同じ状態に入れるようになることが
わかった。


(10) 「退屈の恩恵」について

タンク内で脳が一生懸命刺激を探しているときに、録音しておいた
メッセージを流すと、脳はそれを思い切り取り込む。


(11) リラックス反応について

人は毎日ストレスにさらされている。タンクの中には何もないから、
ストレスになるものがない。それに加え、リラックス反応も起きてくる。
瞑想、ヨガ、座禅等はこのリラックス反応を起こす。さまざまな瞑想や
伝統的なやり方を比較したところ、共通点が見つかった。
1)音、言葉や言葉を繰り返したり、ひとつのものをじっと見ることで、
論理的な思考を止める。
2)受動的な態度を続け、考え事が出てきたら無視して1に戻す。
3)力を抜いて筋肉をリラックスさせる。
4)刺激の少ない静かな場所で行う。
人は大人になってから、しっかりリラックスした経験がない。
リラックス反応はさまざまな病気を治し、感情にも影響を与える。
瞑想は素晴らしいが、ひとつの問題として、習得するのに時間や
労力がかかる。タンクは、同じリラックス反応を起こすが、ただ
入るだけなのでとても簡単。
タンクに1回入るだけでも、効果がある。
タンクの効果は長く残る。リラックス反応が強くなり、ストレス
反応は弱くなる。頻繁にタンクに入ると、この効果は永続する。
タンクに入るとストレス耐性が強くなる。タンク自体がこの効果を
生み出すので、入る人が自ら何かをする必要はない。努力も必要ない。
深いリラクゼーションを体験したことがない人でも、その状態を
知ることができる。多くの人がタンク初回に体験できる。
タンクに入った多くの人が、しっかりリラックスした状態を初めて
体験できるので、普段どれほど筋肉に力が入っているかに気づく
ことができる。
タンクでは、非常に深いリラックスを確実に、安全に、早くできる。
ある研究では、何もしない人・瞑想する人・タンクに入る人を
比較して、タンクに入るのがもっとも深いリラックス効果がある
という結果が出た。
なぜリラックス反応が得られるのか。瞑想ではひとつのことだけ
に集中することで、外の世界の意識がオフになる。深呼吸なども
外の世界の意識をオフにするためのコツ。それによって、外からの
刺激がないような状況に入ることができる。タンクでは、「外の刺激
がないような状況」ではなく、実際に外の刺激がない。つまり、
瞑想などのテクニックで実現しようとしていることを、タンクは直接
行っている。
タンクではじゃまになるものがないから、受動的な態度が取りやすい。
水に体を浮かべるので、筋肉の力が抜けていく。
ストレスの原因について。「こうであるはずだ」という自分の予想と、
外の現実が同じだとストレスがないが、予想と現実がちがってくると
ストレスが発生する。タンクでは「なにもない」と予想し、実際に
「なにもない」から、予想と現実が一致し、ストレスが発生しない。
逆に外の世界では、いまの時代はいつも変化しているから、常に
予想と一致せず、ストレスがいつも発生している。

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アイソレーションタンク自体は、1950年代に考案されたもので歴史が深く、
また心身の健康への効果がとても高かったことから、欧米では
大学や研究所などで研究がつづけられています。

個人的には、(7)の3つの脳の説明に出てくる、100%集中していること=
脳を100%使っているということ、という内容(あとでもっと詳しく出てきます)が
驚きでした。

沖縄サドベリースクールというフリースクールの運営メンバーもやっているの
ですが、このスクールがまさにこの状態を尊重していて、大好きな本
教育の完全自由化宣言!
(42年間ソニーの研究者だった天外伺朗さんの著書)
でも、まったく同じことが詳しく説明されています。

左脳編重ではなく、左脳・右脳のバランスを取り、さらには古い脳まで
総動員すること。それにより、身体能力までが大幅にアップします。

謎の情熱(!?)で輸入したアイソレーションタンクが、それまで
取り組んできたサドベリースクールの理念とこんなにもピッタリ
重なるなんて、なんだか運命を感じてしまいますピカピカ


(つづく)


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Posted by アイソレーションタンクと癒しの店 Lenka at 13:46│Comments(0)
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